細部にこそ命は宿る
こう見えても,これは花なんです。名前はヤブガラシ。薮を枯らしてしまうほど生い茂ることが,名前の由来。それほど身近に,迷惑なくらい生い茂っています。
カラフルな花びらはありません。花びらなのか萼(がく)なのか分かんないやつが,周りに4つ。
こういう分かんないやつ,つまり花びらか萼か見分けがつかないものは,花被片(かひへん)とまとめて呼べます。あら便利。
一つひとつの花の大きさは5mmほど(話逸れるけど,このブログなんだか5mmの花の紹介が多いですね笑)。そしてなんとこの花,咲いてから枯れるまでの間で,姿がガラリと変わるんです!!
始めはオレンジ。しばらくすると,花被片とおしべが取れ,めしべが上へ伸びます。そして最後には,ピンクにお色直し! これらの変化は,花を訪れる昆虫と深い関係があるようです。
5mmの世界の,からくり仕掛け。
5mmの世界の,小林幸子です。