未知草のーと(ミチクサノート)

身近な自然に目を向け,小さな不思議や小さな発見を綴っていきます。 東京暮らしの日々にも,ちょぴっと楽しみを添えてくれる自然たちです。

仲間っていいね

こんばんは。

 

おとといは天気がよかったので,公園で道草くってました。

いい匂いに惹かれてたどり着いたのが,これ。

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ジンチョウゲです。

 

・・・ん、なんかこの写真の雰囲気、どこかで見たことあるような。。。

 

 

 

 

 

 

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 そう,これは,前回紹介したミツマタと同じなかまなんです。

お金の木! - 未知草のーと(ミチクサノート)

どちらも同じ「ジンチョウゲ科」*1

ポンポンみたいな花,似てるでしょ。

 

同じなかまで似ているということは。もしかして。

枝の分かれ方も一緒だったりして!?と思い,じっくり見てみたところ・・・

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ジンチョウゲの枝は,ミツマタだけでなくフタマタの部分もありました。

ミツマタさんのアイデンティティ,守られてて良かった~。笑

 

ジンチョウゲミツマタ,花のつき方は似ているけど,枝分かれはちがう。

あ,葉っぱのつき方が違うことにも気づいちゃった。*2

 

そんなこんなで、今日の一句。

 

みちくさも

なかまがいると

たのしいね \\٩( 'ω' )و //

*1:補足:この2種,科は同じですが属は違います。ジンチョウゲジンチョウゲ属,ミツマタミツマタ属です。

*2:ジンチョウゲは葉がありますが,ミツマタにはありませんね!みなさんは気づきましたか??

お金の木!

猛烈にお久しぶりです。。m(_ _)m!

いよいよ4月,いきものが活発になる季節です。

 

f:id:misaki_miz1nko:20170401224348j:plainこれはミツマタという,中国原産の低木です(ジンチョウゲミツマタ属,Edgeworthia chrysantha)。花は今が見ごろ,黄色いポンポンみたいな花序をつけます。

この木は古くから和紙の材料として使われていて,なんと日本の今のお札にも使われています。*1

・・・となると,私はほぼ毎日ミツマタに触っているのか。ああミツマタよ,お前は知らない間に私の財布にまで潜んでいたのかっ∑(゚Д゚)!!

  

ミツマタはその名の通り,枝が3つに分かれます。

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あそこも,ここも,ほらほら三つ股。

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枝の分かれ方に気づいた人の観察力,すごいなと思います。多分私だったら,花に見とれちゃって枝のことには気づかない。  あ〜,でも和紙を作るためにせっせと枝を切っていたら,気づくかもしれないな。

 

お札の材質にも和紙の文化が生かされていて,そして植物が使われていて・・・。いやぁ~日本ってすてきですね。

 

この春はサクラが遅いこともあるので,お札を握りしめながら(!?)ミツマタでお花見をしてみてください。

しぜんな自然(本日雪なり!)

お久しぶりです m(__)m

 

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11月なのに雪が降った,今日の東京。

54年ぶりだそうで。紅葉と雪のコラボが近所で見られるのは,次はいつだろうか。

気まぐれおてんとさまが作ってくれた,美しい景色。

 

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そしてこちらは,人間が綺麗に切り揃えた街路樹。よくある景色。

しかし,近づいてみると・・・

 

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なんじゃこりゃー!

同じ樹から2種類の葉っぱが!もしかして樹木フュージョン!?

 

 

・・・ではありません。これは,異形葉性というもので,どちらも同じカイヅカイブキから出ている葉っぱ。

剪定などでストレスを与えると,普段のうろこ状の葉ではなく,なんとトゲトゲの葉が出現しちゃいます。

園芸の世界では,この現象を「先祖返り」と言うんだとか。

せっかく切り揃えたのに,これまた見た目が不揃いになっちゃって,もう困っちゃう〜。

 

身近な小自然も,全てはコントロールできない。小自然よりもちっぽけな人間。

でもだからこそ,たまに美しかったり,たまに困ったり,でも面白かったりするものが生まれるんだろうなぁ〜。

 

季節外れの雪景色,明日もまだ見れるかな。

力をぬいて

この三連休は,清里の自然のなかで過ごしました。

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モミの木の枝分かれや,山や空の様々な表情。

ふだん凝り固まっている体や心,ものの見方が,やんわりとほぐされました。

 

日常の道草も,遠く離れた自然も,どちらも私にとって大切な癒しです ^^

都会にはびこるセレブたち

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このチョウ,最近よく見かけませんか?

大きくも小さくもない,ちょうどいいボディサイズ。

ゴージャスなヒョウ柄。

メスは,はねの褄(つま)に黒い手袋をオン。

彼らの名は,ツマグロヒョウモンでございます。 

 

子供達は,とってもファンキー。

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チョウの幼虫は,食べる植物が決まっていて,こいつらはスミレを食べて成長します。その食べっぷりをご覧あれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・・・こんなに豪快に食べてしまうのです!!山野草のスミレから,パンジーなどの園芸スミレまで,むしゃむしゃぺろり。

 

彼らの生息地は,もともとは南の暖かい地域でした。しかし,人間の活動による温暖化とパンジーの栽培の影響で,すみかを北へと拡大しているんだとか。東京でも大量発生中なのです。

 

人間の生活とともに繰り広げられる,セレブでハングリーな一族の暮らしぶりです。

*1:ちなみにこれは,山野草のエイザンスミレです

ははは

久々です。おはようございます。

 

今日はこれ!

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見よ,この美しい葉脈を!

ボタニカルなグリーンに黒のアクセントをあしらって。

葉っぱが朝日を受けてるイメージ。うーん,いい朝だ。

 

 さぁ,全体をお見せしましょう。

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は?葉じゃない?

実はこれ,クツワムシだったんです。はじめの写真では,翅を葉にしちゃいました。葉の付け根には脚をくっつけて。ちなみに葉のこの部分は「葉柄(ようへい)」といいます。

 

推理小説で「木の葉を隠すなら森の中」という言葉がありますが,クツワムシはまさにこの言葉通り。

 

♂はこの葉っぱみたいな翅で,「がちゃがちゃ」と鳴きます。

 

これからは鳴く虫の季節。

秋の生き物も楽しみ。あ,食べ物も楽しみ。

がちゃがちゃ,むしゃむしゃ。

 

 

※ ちなみに野生ではなく,足立区生物園で展示されていたものをご紹介しました。