お金の木!
猛烈にお久しぶりです。。m(_ _)m!
いよいよ4月,いきものが活発になる季節です。
これはミツマタという,中国原産の低木です(ジンチョウゲ科ミツマタ属,Edgeworthia chrysantha)。花は今が見ごろ,黄色いポンポンみたいな花序をつけます。
この木は古くから和紙の材料として使われていて,なんと日本の今のお札にも使われています。*1
・・・となると,私はほぼ毎日ミツマタに触っているのか。ああミツマタよ,お前は知らない間に私の財布にまで潜んでいたのかっ∑(゚Д゚)!!
ミツマタはその名の通り,枝が3つに分かれます。
あそこも,ここも,ほらほら三つ股。
枝の分かれ方に気づいた人の観察力,すごいなと思います。多分私だったら,花に見とれちゃって枝のことには気づかない。 あ〜,でも和紙を作るためにせっせと枝を切っていたら,気づくかもしれないな。
お札の材質にも和紙の文化が生かされていて,そして植物が使われていて・・・。いやぁ~日本ってすてきですね。
この春はサクラが遅いこともあるので,お札を握りしめながら(!?)ミツマタでお花見をしてみてください。
しぜんな自然(本日雪なり!)
お久しぶりです m(__)m
11月なのに雪が降った,今日の東京。
54年ぶりだそうで。紅葉と雪のコラボが近所で見られるのは,次はいつだろうか。
気まぐれおてんとさまが作ってくれた,美しい景色。
そしてこちらは,人間が綺麗に切り揃えた街路樹。よくある景色。
しかし,近づいてみると・・・
なんじゃこりゃー!
同じ樹から2種類の葉っぱが!もしかして樹木フュージョン!?
・・・ではありません。これは,異形葉性というもので,どちらも同じカイヅカイブキから出ている葉っぱ。
剪定などでストレスを与えると,普段のうろこ状の葉ではなく,なんとトゲトゲの葉が出現しちゃいます。
園芸の世界では,この現象を「先祖返り」と言うんだとか。
せっかく切り揃えたのに,これまた見た目が不揃いになっちゃって,もう困っちゃう〜。
身近な小自然も,全てはコントロールできない。小自然よりもちっぽけな人間。
でもだからこそ,たまに美しかったり,たまに困ったり,でも面白かったりするものが生まれるんだろうなぁ〜。
季節外れの雪景色,明日もまだ見れるかな。
都会にはびこるセレブたち
このチョウ,最近よく見かけませんか?
大きくも小さくもない,ちょうどいいボディサイズ。
ゴージャスなヒョウ柄。
メスは,はねの褄(つま)に黒い手袋をオン。
彼らの名は,ツマグロヒョウモンでございます。
子供達は,とってもファンキー。
チョウの幼虫は,食べる植物が決まっていて,こいつらはスミレを食べて成長します。その食べっぷりをご覧あれ。
・・・こんなに豪快に食べてしまうのです!!山野草のスミレから,パンジーなどの園芸スミレまで,むしゃむしゃぺろり。
彼らの生息地は,もともとは南の暖かい地域でした。しかし,人間の活動による温暖化とパンジーの栽培の影響で,すみかを北へと拡大しているんだとか。東京でも大量発生中なのです。
人間の生活とともに繰り広げられる,セレブでハングリーな一族の暮らしぶりです。
ははは
久々です。おはようございます。
今日はこれ!
見よ,この美しい葉脈を!
ボタニカルなグリーンに黒のアクセントをあしらって。
葉っぱが朝日を受けてるイメージ。うーん,いい朝だ。
さぁ,全体をお見せしましょう。
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は?葉じゃない?
実はこれ,クツワムシだったんです。はじめの写真では,翅を葉にしちゃいました。葉の付け根には脚をくっつけて。ちなみに葉のこの部分は「葉柄(ようへい)」といいます。
推理小説で「木の葉を隠すなら森の中」という言葉がありますが,クツワムシはまさにこの言葉通り。
♂はこの葉っぱみたいな翅で,「がちゃがちゃ」と鳴きます。
これからは鳴く虫の季節。
秋の生き物も楽しみ。あ,食べ物も楽しみ。
がちゃがちゃ,むしゃむしゃ。
※ ちなみに野生ではなく,足立区生物園で展示されていたものをご紹介しました。
夏の桜
今日は桜を堪能しました。
え,桜?この真夏に??
と思う方が大半だと思いますが,サクラの木は一年中その場所で生きてるんだよね。ってことで,さっそく観察だー(^^)
いつもは道草が相手の私なので,とりあえずサクラと戯れたいと思い・・・。しかし木まで高さがあって届かなかったので,とりあえず葉っぱ拾ってきました。
ちょっとインテリア〜みたいな感じに,ぱしゃり(笑)この季節になると,ちょっと黄色くなりかけた葉もちらほら。普段は踏んづけちゃってる葉っぱも,やっぱりよく見るときれいだな〜。
それとこれ。
よく見ると葉っぱの付け根に,できものが2つ。たまたまできたのではなくて,全部の葉にお揃いのボチボチがある。
こいつらの正体は,なんと蜜腺!!花じゃない部分から蜜を出すから,その名も「花外蜜腺」。蜜が好きなアリをおびき寄せ,そのアリを利用して,害虫に葉を食べられないようにしている・・・と考えられているようです。
こういう不思議なしくみも,生き物たちの長〜い進化のなかで,できたんだよなぁ。このスケール,25年しか生きていない私には想像できないっす(笑)
以上,残暑の桜の楽しみ方でした。
細部にこそ命は宿る
こう見えても,これは花なんです。名前はヤブガラシ。薮を枯らしてしまうほど生い茂ることが,名前の由来。それほど身近に,迷惑なくらい生い茂っています。
カラフルな花びらはありません。花びらなのか萼(がく)なのか分かんないやつが,周りに4つ。
こういう分かんないやつ,つまり花びらか萼か見分けがつかないものは,花被片(かひへん)とまとめて呼べます。あら便利。
一つひとつの花の大きさは5mmほど(話逸れるけど,このブログなんだか5mmの花の紹介が多いですね笑)。そしてなんとこの花,咲いてから枯れるまでの間で,姿がガラリと変わるんです!!
始めはオレンジ。しばらくすると,花被片とおしべが取れ,めしべが上へ伸びます。そして最後には,ピンクにお色直し! これらの変化は,花を訪れる昆虫と深い関係があるようです。
5mmの世界の,からくり仕掛け。
5mmの世界の,小林幸子です。