だれだっけ
たまーに出会うこのお方。
外来種なのですが,セイヨウタンポポやヒメジョオンみたいに,どこにでもいるっていう訳ではないんだよね。
しかし。たまにしか出会わないから,名前が分からない。
えーと,どちらさまでしたっけ?って感じ。いや,まだお名前を伺っていなかったかも。図鑑を何冊かペラペラ…。うーん,載ってない。やはりまだそんなに浸透していない外来種なのでしょうか。
わからない時は,グーグル大先生に聞こう。「雑草 紫 小さい花」で検索…。あ,出てきた。
ヤナギハナガサという,クマツヅラ科の植物だそうです。
1個1個の花の大きさは,前回書いたハキダメギクと同じくらいだけれど,「ハキダメ(ゴミ捨て場)」のオーラは全くない! それもそのはず。園芸植物として導入されたものが野生になったのだから。
外来種はこれ以上増えてほしくないけれど,これから何年かでヤナギハナガサに出会うことは多くなるのかな,どうなのかな…。
道草の種類からも,時の流れを感じられるかもしれません。
今年も会えたね
私が毎年,この季節になると気にかける花です。
キク科のお花で,大きさは5mmくらい。
よく見ると。かわいいかもしれない。5mmの世界のなかに,幾つものパーツが緻密に組み合わさっている。
(※補足。キク科の花は,たくさんの小花が集まって1つの花をつくっています。花びらのない筒状花が中心に集まり,花びらをもつ舌状花が外側についています )
ところがどっこい,この花の名はハキダメギク。ハキダメ,掃溜め,つまりゴミ捨て場。外来種の彼らは,どうやら世田谷区のゴミ捨て場の近くで初めて見つかり,こんな名前になったそうです。
そんなぁ。でも言われてみると,確かに,ハキダメなんて言われるようなオーラは感じなくもない。タンポポなんかに比べると地味で小さいし,花びらもあるんだかないんだか…ささやかすぎるし。
ちょっとかわいそうだけど,けなげだから,気にかけちゃうのかな。
オシロイバナ
ブログを始めて早々に言うことではありませんが,最近夏バテ気味です。我が家は駅から遠いので,こんな日は特に疲れます。笑
まぁこの立地をポジティブにとらえると,道草のチャンスが多いってことかな。とにかく今日も午前中から暑い中,最寄り駅まで自転車をこいでいたら…
あれ,オシロイバナが咲いてない。
彼らは好き勝手な時間に咲く…のではなく,それなりの理由があるはず。そこで,ちょっとオシロイバナについて調べてみました。
オシロイバナはメキシコ原産の植物で,英語ではthe four o’clockと言うのだそうです。4時,ということは…!
また,原産地メキシコでは研究もされていて,論文が出ていました(Martinez del Rio and Búrquez 1986)。ふむふむ。どうやらスズメガという蛾のなかまが花を訪れるとのこと。確かに花も細長くて,蛾の長い口にぴったり。
さらにオシロイバナは,花が閉じるときに,めしべがクルクルと巻かれて自分の花だけで受粉することができます。さすが雑草,誰かに頼らずに生きる術をもっていて,すごい。
そんなこんなですが,帰宅はやや遅くなり,夕方6時半に朝と同じ場所に行きました(the four o’clock でなくthe half past sixになったけど…sorry!)。
お,いっぱい咲いてる^^ 自分の目で確かめられたから,ちょっと嬉しい。
うちの近くでスズメガを見たことはありませんが,夜にスズメガがオシロイバナを訪れる瞬間を見たいなぁー。淡い期待をもって,今度ちろっと見てみようと思います。